海外旅行のプランの立て方
旅行の目的を絞り込む事が大切
日本とはまるで違う自然や街並みや独特の建造物、珍しい食べ物、そして様々な人との出会・・・。海外旅行には私たちの心をひきつけて止まない魅力がたくさんあります。
しかし同じ目的地でも、シーズンが違えば旅の印象はずいぶん違うし、予算面でも差が出てきます。
通常、オンシーズンと呼ばれるのは、気候がよく観光客が多い時期。この時期は当然、ツアー代や航空券が高くなる。だからいつ行ってもかまわないという人は、この時期を避けるだけで、旅費はずいぶん安くなります。
しかし、オフシーズンだと思っていたのに、ある特定の日だけ、ツアー代や航空券が高い場合もあります。
これは、その土地で有名な祭りや行事があって、そのときだけ料金が上がるからなんです。
その行事にぜひ参加したいという人は、現地の混雑を考えて、日本であらかじめ、さまざまな予約をしておいたほうがいいでしょう。
また、「スペインで闘牛が見たい」「ロンドンでミュージカルが観たい」など、はっきりした目的がある場合は、事前にそのスケジュールを確認しておくことです。現地に行ってから、「この時期は開催していなかった」では、せっかくの旅も面白さは半減してしまいます。
ですので、たくさんの思い出を作る旅行にするためにも旅の目的をしっかりと絞り込む事が大切です。計画段階で「自分は旅先でこれがしたい」というものをあげておき、優先順位をつけておきましょう。そしてあれこれ欲張りすぎて中途半端な旅にならないようにじっくり検討しましょう。
ヨーロッパの復活祭前後は避ける
ヨーロッパで落ち着いて美術鑑賞をしたいと思うなら、11月から2月中旬の冬の時期を選ぼう。
冬のヨーロツパは寒いけれど、そのためにヨーロッパの人々が旅行を避ける時期でもあるので、美術館や博物館もガラガラなのです。
逆に、混み合うのは春から夏にかけて。なかでも復活祭前後の4~5月ともなれば、ヨーロッパ人は日本のゴールデンウィークさながらの大移動を開始します。
とくにイタリアでは、小学生から高校生までがみんな遠足シーズンとなってしまうため、美術館や博物館には学生と子供がウジャウジャ。そこに観光客が一緒になって大混雑するので、入館まで1時間待ちなんていうこともあります。
夏の旅行はサマータイムに注意
ヨーロッパ諸国の多くやアメリカ、カナダなど、世界には、「サマータイム(夏時間)」を採用している国がたくさんあります。
サマータイムは、中高緯度地帯で夏に日の出が早くなるのを利用して、夏の時期だけ標準時を1時間進め、仕事の能率を高めて、余暇を有効に使おうという制度です。
これを知らずに、サマータイムを設けている国に旅行すると、列車やバスに乗り遅れたり、集合時問に遅れたりするハメになっちゃいます。
夏に旅行するときは、自分が訪れる国がサマータイムを採用しているかどうか、ガイドブックなどで確認しておきましょう。