海外旅行先で命を守る究極の心得
旅行先で危険を感じた時は日本語で怒る
旅行中どこの国であれ、身近に危険が迫ったと感じたら、とりあえず日本語で「助けてえ!」「泥棒!」「近寄るなあ~!」「何するんだ!?」などと叫んでみよう。声が大きいことが唯一の条件です。
悪徳タクシーにボラれそうになったときも、「いいかげんしろ!」「なめんじゃねえ!」などと日本語で叫んでみる。
へたに英語で怒ったり抗議するより、母国語での怒りの表現は迫力があるもの。これが意外な効果を発揮して、相手が思いとどまったり退散するケースがあるのです。
ただし、相手が凶器を持っていたら、殺されないうちにさっさと金品を渡したほうがいいのはいうまでもありません。
旅行先ではすぐに渡せるお金を用意しておく
どんなに気をつけていても、強盗に襲われてしまうことはありうる。そんなときは、へタに相手を刺激してお金を出し渋っているよりは、すんなり現金を渡してしまったほうが、かえって安全です。
こういうときのために、服のポケットやバッグのポケットなどにすぐに渡せるお金を入れておくといいでしょう。
もしも銃やナイフを突きつけられたら、まず両手をあげて無抵抗であることを示し、お金を要求されたらお金のありかを指でさすか、口で言うこと。自分でポケットから出そうとすると、凶器を出すと勘違いされて危害を加えられることもあります。
海外で強盗の被害を最小限に抑えるコツ
旅行先でもしも運悪く強盗に乗り込まれたら、できるだけクールに淡々と対応しよう。こちらがあまりにも動揺しすぎると、強盗を刺激することになる。余計なことをしゃべらず、堂々と無言で指示に従うことが解放への近道となるはずです。
そして、何よりも顔を見ないことが大切。当たり前だが、強盗は顔を見られることを嫌う。だからといって手元の武器を見ていると怖さ倍増なので、相手の胸元あたりを見ているのがいいでしょう。
海外で緊急時に駆け込む最後の砦
海外旅行先での緊急時に、現地の日本大使館や総領事館が見つからないときは、東京の外務省外国邦人安全課(03-5501-8160)に救助を求めるという奥の手があります。
ここのスタッフは豊富な経験を持ち、現地医療事情にも詳しいプロたちで、判断や指示は的確です。もちろん、現地の在外公館とも連絡を取り合い、トラブルの解決に当たってくれるはずです。
電話で相談するときには、在外公館にしろ外務省邦人保護課にせよ、旅行中の国名、現在地、連絡方法を正確に伝える必要があります。
この際、パスポートの記載事項(旅券番号、本籍地、氏名、現住所、発行年月日、発行場所など)も正確に伝えること。