海外旅行先で強盗、盗難を防ぐコツ
海外旅行先では派手な格好はなるべく避ける
海外旅行だからと、はりきって一張羅に身を包み、高価なアクセサリーをたんまりつけて出かける人がいますが、これは強盗やスリに「狙ってください」と申し出るようなものです。ただでさえ日本人は狙われやすいのだから、派手な格好はは危険きわまりないです。
旅先での見物やブランド店以外のショッピングには、現地の人の服装に近いカジュアルスタイルで出かけましょう。地元の庶民が利用するような店で購入したものを身につければ、なおよいでしょう。
キョロキョロしたりせず、何年もその町に住んでいるかのような雰囲気でゆったり歩き、地元の人に溶け込むように心がけることが、安全な海外旅行のための大切な心得なのです。
旅行先でガイドブックは広げて見ない
旅先でガイドブックを広げているのはあまりカッコいいとはいえないし、犯罪者から目をつけられる可能性も大きくなります。なるべく人前では、ガイドブックを広げないように心がけたいです。
前もって手帳に必要な情報だけを書きとめておいてもいいし、ガイドブックにカバーをかけておくのも手。とにかく人目につかないようにするべきです。
旅行先ですぐに謝ってはいけない
たとえどんな状況であれ、外国で事故にあったときに、「I am sorry(すみません)」とは絶対に言ってはいけない(とくにアメリカでは)。
日本人は、とりあえず「すみませ~ん」と言っておけば、あとの処理がラクだと考えがちですが、「sorry」はこちらに非があることを認める言葉です。
訴訟社会のアメリカでは、「あのときあなたは謝ったではないか」と言われ、すべてこちらの責任にされてしまう。
事故にあわないにこしたことはないですが、相手があるだけに、こちらの注意だけでは避けられない。ということは、相手にもなんらかの非のあるケースがほとんどのはず。ことは賠償問題に発展するのだから、くれぐれもご注意。
旅行先で人けのない場所を歩くときの注意点
海外旅行で、何がいちばん危険かといえば、人けのない場所を一人で歩くこと。とくに、夜遅くにさびしい場所を歩くのはもってのほか。これでは襲ってくださいと言っているようなものです。
道に迷うなどして、どうしても人通りのない道を歩かなければいけないような場合には、できるだけ道の真ん中を歩くようにしたいです。
ビルなどの物陰から突然強盗が出てくる場合を避けるためで、極端にいえば車道のど真ん中を歩くぐらいでいい。言うまでもなく、クルマには十分注意して歩きましょう。
旅行先で安全なカバンの持ち方とは
日本人は、とかく海外でのショッピングや観光のとき、あまりにも無防備だと言われています。スリやひったくりにとっては絶好のカモとなってしまっているのです。
こんな被害にあわないためには、バッグは体の前に、抱えるようにして持つ。ショルダーバッグの場合は、ひもを手首に巻いて持つと、引ったくられたときに手を痛めることが多いし、肩に掛けただけでは簡単に引ったくられてしまうので、たすきがけにして体の前に下げておく。
また、デイパック式(リュックなど)のバッグは背中にしょっているために、知らないうちにナイフで切られてしまい、財布だけ抜き取られたというケースもあるからあまりすすめられないです。
引ったくりにあい、荷物を離さなかったために大けがをしてしまったというケースもあるので、もし強盗にあったら、むやみに抵抗するのはやめましょう。
観光やショッピングのときはなるべく目立たないバッグを持ち、極力、現金を持ち歩かないことも大切です。
治安の悪い国へ旅行に行った時のバッグの持ち方
貴重品の入ったショルダーバッグは、たすきがけにして持つといいと言いましたが、治安の悪い場所では、まだまだ不十分です。
夜歩くときなど、さらに安心な状況にするためには、バッグをたすきがけにした上からジャケットを羽織る。見た目はイマイチですが、トラブルに巻き込まれるよりはよほどマシです。
ちなみに、ウエストポーチ(腰バッグ)は引ったくられる心配は少ないですが、これは眼鏡やカメラと同様に日本人の象徴となっており、狙われる可能性が高いので避けたほうが無難です。
ベルトを切ってポーチごととられてしまうケースもあるので、なるべく上着で覆うなどの工夫も必要です。