海外で気持ちが伝わるチップの渡し方
チップのスマートでさりげない渡し方
チップは、あくまで感謝の気持ちを表すもの。堂々と渡すより、さりげなく、周囲の人にわからないように渡すのがエチケットです。
バスの運転手さんや現地のガイドさんなどにチップを渡すときは、紙幣を半分か4分の1程度に折り、手のひらで隠すようにして、スツとさりげなく握手しながら渡してあげよう。もし握手がムリなら、渡すだけでもいいでしょう。
チップを物で代用しちゃダメ
チップはなんといっても現金が基本。たまに、小銭がないからとボールペンなどのちょっとした品をチップ代わりに渡す人がいるが、これはあまりに失礼です。
なぜなら、欧米などのホテルマンなどにとっては、チップは生活費の一部。それなのに、モノで済ませようとすると、相手はガッカリするし、断られることもあります。あくまで現金で渡すようにしましょう。
チップのお釣りはもらっていい
チップを渡すときは、料金とチップを足した金額を渡すのがもっともスムーズですが、それがムリなときは、総額を計算してお釣りからチップを引いた額を相手から受け取るようにすればいいです。渡すつもりの額をきっちり相手に伝え、きちんとお釣りを要求すればいいのです。
お釣りを要求するのが恥ずかしかったり、言葉がわからない場合は、まず料金分だけを支払い、受け取ったお釣りの中からチップを改めて渡すといいでしょう。
チップ用紙幣のしまい方
スマートにチップを渡すには、あらかじめ渡しやすいようにお札を用意しておくことも大切です。1ドル、5ドル、10ドル札を2つ折りにして、常にポケットの中にしまっておけば、いざというときにモタモタせずに便利です。
このとき、10ドル札をいちばん内側にして、5ドル、1ドルの順番に並べておく。1ドル札がもっとも使う場面が多いからで、いちばん外側に入れておけば間違えることなくサッと取り出せます。 いちいち財布を出さなくていいし、高額紙幣を相手に見せずに済みます。
チップを小銭をかき集めて渡すのは失礼
海外のホテルマンやポーター、ウェイターなどにとって、チップは大切な収入源であることが多いです。
そもそも、日本にはチップという習慣がないため、「不要な小銭でも渡しておけばいいんだろう」などと、募金か何かと誤解している人もいますが、チップ生活者にもプライドがあり、その渡し方にはマナーがあるのです。
USドルを例にするならば、チップとはクォーター(25セント玉)以上で支払うのが常識。
ダイム(10セント玉)やニッケル(5セント)、ペニー(1セント玉)をかき集めて渡すという行為は、非常にに失礼なので覚えておきましょう。