不慣れな買い物をうまくこなすワザ
買い物は「市」や「市場」でその国の物価を知る
海外に出かけたら、ぜひ立ち寄ってみたいのが「市」。ヨーロッパの都市ではたいてい日曜日に市が開かれていて、骨董品から日常雑貨品にいたるまでさまざまなものが売られている、いわゆるフリーマーケットのようなものです。
また、現地の日用品や食べ物が豊富にそろっているのが「市場」。「市」と違って、毎日開かれているのが一般的です。これらの場所でお土産をゲットするもよし、ぶらぶら見て歩いて現地の人の生活を垣間見るのもよし。
しかも、市や市場に行けば商品はすべてその国の現地価格なので、その国の物価を判断する材料にもなります。ここで価格をチェックしておけば、ほかの店でお土産などを買うときも、ボラれる心配はなくなります。
旅先での買い物はメモを多用して誤解を避ける
外国語に堪能で、なんの不安もないとしう人ならともかく、多少なりとも不安があるなら、旅先ではメモ帳を活用しよう。きっちり発音したつもりでも相手に意図が伝わらないようなとき、メモ帳があればじつに便利です。
ホテルの宿泊料金などは、メモ帳に金額を書いて互いに確認すれば後でトラブルがないし、タクシーや列車の切符などを買うときも、地名をメモ帳に書けば伝わりやすい。とくに、地名は発音の違いで伝わりにくい場合が多いので要注意です。
たとえば、日本人は「ベニス」というが、現地イタリアでは「ベネチア」と発音する。こういった誤解も書くことで避けられます。
難しいのがフランス語で、日本人は、よほど自信のある人以外はフランス語を話さないほうが無難。重要な用件はメモを活用して会話するか、若い世代の人は英語を話してくれる場合が多いので英語OKの人はそちらでトライしてみよう。
買い物の値段交渉に強いカード式電卓
「数字」は買い物をするときに大きなネックとなる。英語圏なら多少は楽ですが、東南アジアや中南米では英語が通用しないこともあります。
こんなときは、電卓があるといい。ボタンを押して金額を表示させ、相手の顔をのぞき込むだけで交渉できる。筆談でもなんとかなるが、電卓ならめんどうなレート計算もあっという間だ。安物で十分なので用意しておくといいでしょう。
買い物でおつりをすんなりもらうコツ
日本で買い物の支払いをするとき、550円の品物なら千円札1枚ではなく、1050円を渡して五百円玉1枚のお釣りをもらう方法をとる人は多いでしょう。
だが、この細かいお釣りをもらわない支払い方法は、日本国内だけにしておいたほうがいいです。というのも、外国では、引き算が苦手という人々がけっこういるのです。
たとえば、75ドルの品物を100ドル札で支払うと、日本なら100ドルマイナス75ドルでおつりは25ドルとなる。
これが外国では、まず5ドルのお釣りがきて75ドルプラス5ドルで80ドルになり、100ドルから80ドルを引いて、残りのお釣り20ドルが渡されるとなるわけです。
だから、日本流の大きな紙幣に細かい小銭を足した支払い方だと、相手が理解できないことも多い。外国では、小銭が多少貯まるのは覚悟して、シンプルな支払い方法に徹しよう。
買い物でクレジット力ードの利用限度を超さない方法
海外では、日本にいるときよりもクレジットカードの利用額が増えてしまいがち。買い物目当ての旅行などに出かけると、最後にはカードの利用限度額を超えてしまっていたなんてことになりかねない。
でも、ちょっとした裏ワザを使えば大丈夫。旅行出発前にカード会社の承認課に連絡して、「海外旅行に出かけるので、限度額をアップしてください」と頼めばいいのです。この手続きで旅行中だけ限度額がアップします。
限度額が設定されていないクレジットカードの場合には、急に使用料金が増えると一時的に利用がストップしてしまう場合があるので、まとまった買い物をするつもりならば、あらかじめ連絡しておきましょう。