旅の思い出づくり、写真撮影の極意
いい写真は構図で決まる
リゾート地観光の記念になるのは、海岸線や山並みの風景写真。ナマで見ていたときの迫力や雄大さが、できあがった写真からうかがえないなら、フレーミング(構図)のとり方のまずさを疑ってみましょう。
そもそも、肉眼で見ていたときと、四角く切り取られた写真とでは、印象がまるで違ってみえます。肉眼で見ている部分のどこが切れて、どこが写るのかを確かめてシャッターを押す習慣をつけるとよいでしょう。
さらに、その風景でポイントになるのはどこか、そのポイントを引き立てるにはどうすればいいかも考えたいですね。人物を入れ込むときも、風景とのバランスを考え、対象に近寄ってみたり、画面を横切ってもらったりする工夫も必要になります。
アップにするときも、ズームで引き寄せるか自分が近寄るかで印象が違うし、撮影者が立ったままか、しゃがむかだけでも、印象が変わります。ファインダーをのぞいて、よくよく納得してからシャッターを押そう。
逆光をうまく利用する法1
証明書写真に使うような、正面を向いて「はい、チーズ」的なスナップ写真ばかりでは、旅の喜びや躍動感、心のときめきを記録したことにはならない。
ときには人物の顔がはっきりしなくても、風景と一体化した写真のほうが臨場感が伝わる場合だってあるのだ。そこで、逆光を利用した撮影術を見につけよう。
髪の毛が光に透けていたり、体の輪郭に光があたって人物が浮き出るように見えたりすると、また別の記念写真として印象に残るもの。
対象となる人物の、斜め後ろから光がさしている状態で撮った半逆光の写真が、そんな仕上がりになるはずです。
明るく素直な順光の写真、陰影が雰囲気を醸しだす逆光の写真など、光を上手に使い分けて、多彩な旅の思い出アルバムに仕上げたいものですね。
逆光をうまく利用する法2
もう一つ、逆光を使った裏ワザを。じつはちょっとした方法で、逆光でも順光のような写真を撮ることができるのです。
写真の構図が決まったら、シャッターを押す手と反対の手をカメラの上にのせ、太陽の光を遮るようにしてレンズに影をつくり、その上でフラッシュをたいて写真を撮るのです。
このとき、レンズが完全に影になるようにすることと、指がレンズに写り込まないように注意すること。
この方法さえ知っていれば、夕日を背にした写真も、真昼の海をバックにした南向きの写真もきれいに撮れます。
ビデオをきれいに撮る方法
旅行先でビデオカメラを使って撮影し、帰国してから見たところ、画面が上下左右にぶれて見づらかったという経験はないでしょうか。これは、初心者によくある失敗で、撮影中にビデオカメラを振り回したことが原因です。
また、撮りはじめるときに撮る物を探してカメラをキョロキョロさせると、あとで見たときに落ち着かない感じになるので、撮る物を決めてから録画ボタンを押すようにしたいです。
さらに、カットの長さに注意することも、見やすい映像を撮影するための大切なポイントです。たとえば、動きのない風景を撮るときでも、10秒程度は間を置かないと目まぐるしくなるので気をつけましょう。
絵はがきは最初に切手を貼るべし
観光の途中、ふと時間が空いたときにでも一筆したためれば、友人・知人と旅の思い出が共有できるのが絵はがきですね。
しかし、ここで注意が必要です。絵はがきを書くときは、宛て名を書く前に切手を貼っておくのがコツ。海外の切手は日本のものよりサイズが大きいことが多いので、先に宛て名を書いてしまうと、あとで切手が貼れなくなってしまう場合があるのです。ちなみに、あらかじめ買っておいた切手と切手がくっついてしまったような場合は、冷蔵庫にしばらく入れておけば簡単にはがれます。
大きなホテルなら部屋に備えつけの冷蔵庫があるはず。一度お試しあれ。