海外旅行先でのトラブル知らずの術
ルームキーは決まった場所ヘ
ホテルの部屋から外出するというときになって、「あれ?ルームキーはどこに置いたっけ?」と戸惑った経験のある人は多いはずです。
ついその辺に置いてしまい、いざ出かけるときに部屋中を捜し回るなんてことにならないためにも、ホテルにチェックインして部屋に入ったら、真っ先にキーの置き場所を決め、以後は必ず置き場所を守るようにしよう。
ルームキーは部屋番号を隠して持つ
海外では、ホテル内といえども油断は禁物。悪い人はどこに潜んでいるかわからないので、常に細心の注意を払っておく必要があります。
とくに、不注意になりがちなのがルームキー。ホテル内でルームキーを持ち歩くときは、部屋のナンバーが見えないように持つぐらいの配慮が必要です。
ホテルのセーフティボックスの安全利用法
最高級クラスのホテルならまず大丈夫ですが、格安のパック旅行で利用するクラスのホテルでは、セーフティボックスに預けておいた貴重品のうち、現金だけがすこし(あるいは全部)抜かれていた、などということがたまにある。
なかには「そんな物は預かった覚えはない」とさえ言われることもあるから、少なくとも、預けた従業員の名前は必ずメモしておくこと。
そして被害にあわないために、次のどちらかの白衛策をとろう。
①預ける前に中身をすべてメモしておく。フロントで預かってもらうときに、もう一度その場で中身を確認し、書類に中身の目録を書き、サインしてもらう。
②封筒などに貴重品を入れたらテープやホチキスで封をする。開けた跡が残るようなものは、泥棒も手を出しにくいからだ。受け取るときはサインと鍵を渡し、封筒を返してもらったら、その場で中身を確認すること。
旅行先で盗難を防ぐための整理整頓術
滞在型の旅で、ホテルの部屋を留守にするときに注意したいのは、掃除をしてくれるルームキーパーや部屋を訪れたほかの客に、出来心を起こさせないこと。
つまり、出しっぱなしのアクセサリーをちょっと失敬しようとか、サイドテーブルの小銭をいくらか頂戴するといったようなきっかけを与えないようにする。
そのためには、室内をきちんと隙なく整理しておく。部屋が片付いていれば、何かなくなってもすぐわかるし、目につかなければ盗む気にもならないというわけです。
まず、カバンやバッグは当然ロックしておく。たとえ中がグチャグチャに押し込まれた状態であっても、出しっぱなしでさえなければいい。ドレスや下着も、とりあえずクローゼットに放り込み、室内の掃除がしやすいようにしておく。
ただし、ベッドカバーや浴室まで整えてしまうと、ルームキーパーがいやみだと受け取り、滞在中の関係がまずくなる恐れもあるのでほどほどに。
濡れタオルを枕元に置いて寝る
ホテルに泊まったとき、万一の場合に備えておきたいのが火災対策。これには、濡れタオルが役に立つ。
ホテルで入浴したあと、体を洗うのに使ったタオルは、干さずに、濡れたままビニール袋に入れ、枕元に置いて寝る。 万一、火事となったら、煙を吸い込まないよう、この濡れタオルを鼻と口にあて、ホテルマンの指示に従って、落ち着いて避難しよう。
とっさのときに、なかなかタオルを濡らす余裕はない。このようにして万一に備えておけば安心です。
ホテルヘのクレームはすぐその場で
海外旅行先のホテルで何か不愉快なことが起きた場合は、すぐにその場で苦情を言おう。
旅行者の中には、日本に帰国してから、旅行代理店や日本にあるチェーンホテルなどにクレームをつけたり、代理店を通して盗難などの被害報告をする人がいるが、これでは対応しきれないことも多く、結局、泣き寝入りになってしまうケースも少なくないのです。
その場ではっきり意思表示をすれば、部屋を変えてくれたり、料金を下げたり、優待券をくれるといった対応をしてくれることもあるので、早めに申し出よう。
ツアーの同室者との付き合い方
パッケージツアーではたいてい二人部屋が1単位なので、一人で参加すると相部屋になることが多いです。
旅行会社でも、参加者の年齢層や職業などを考慮して同室者を決めてくれるが、見知らぬ人との相部屋というのはかなり気をつかうし、何かとトラブルにもなりやすいものです。
うまく過ごすためには、
- ベッドの場所や風呂の順番はじゃんけんで決める
- 相手が夜型か朝型かに関係なく、自分のぺースをつらぬく
- 自分だけ先に眠るような場合は、耳栓やアイマスクを利用する
- 持ってきた衣服の数や所持金に差を感じたら、自由行動中は一緒に行動しない
自分と合わないと感じたら、はじめから距離を置いてつき合うぐらいの気持ちも必要です。とにかくイジイジと一人で悩まず、明るくはっきり意思表示したい。