出入国審査のツボ
出入国カードはクリップで留める
目的地が近づいてくると、飛行機内で出入国カード(EDカード)という書類が配られます。 このカードは、国籍や訪問目的など必要事項を記入し、イミグレーションでパスポートとともに入国審査官に提出します。
このとき、審査官からカードの一部を返却されますが、これはその国を出国する際に必要な出国カードです。ところが、しばしば出国の際にこのカードが見つからず、めんどうな事態に陥ることがあります。
というのも、日本の場合は、親切にも係官がパスポートにホチキスで留めてくれますが、外国ではただはさむだけのことが多く、紛失しやすいのです。そこで、パスポートには数個のクリップをつけておきましょう。
イミグレーション審査が終わったら出入国カードを入国スタンプが押してあるぺージにクリップで留めておけば、失くすこともない。
入国審査の時はこんな列に並ぶと早い
目的地での入国審査時は、現地の人用窓口のすぐ隣の行列を選んで並ぶといい。現地の人はさほど多くないので、彼ら全員のチェックが終わると、その窓口は外国人用に早代わりするケースが多いです。
自分の番が近づいたらとにかく堂々としているのも、不審な人物に見られないコツのひとつです。審査官は、自分の目の前にいる人より、意外にその後ろに並んでいる人の様子を見ているもの。ソワソワしていると、いらぬ疑いをかけられることもあります。
審査官によく聞かれる3つの質問
入国審査のときは、とにかくリラックスして臨むことです。前述したように、あまりにも緊張していると、審査官の言葉が聞き取りにくくなったりするし、オドオドした態度は怪しまれるだけです。
入国審査で緊張しすぎないためには、あらかじめ質問の内容を予想して、答えを用意しておけばいい。審査官の質問は、たいてい、
- 渡航目的
- 滞在期間
- 宿泊場所
この質問に対する答えをしっかり覚えておけば、オタオタせずに、すんなり審査は終わるはず。
税関での申告を賢くこなすには
海外でたくさん買い物をしたときに頭が痛いのが、税関の手続き。すこしでも安く済ませるためのポイントを紹介しましょう。
まず出発前の申告では、外国製品を持っていたらきちんと申告すること。「外国製品の持出届」に実際の製品を添えて税関の確認印をもらおう。
めんどうだからと省略してしまうと、旅行中に買ったものだとみなされて帰国時に課税されることも。
航空会社の機内預けにした荷物の中に外国製品が入っているときには、めんどうでも、機内預けの前にカウンターで確認書を書いておくこと。
また、帰国時の税関では、お土産の合計が20万円を超えると課税される。ですが、これは買った品物の合計額が20万円ということではない。1品目ごとの海外市価の合計額が1万円以下のものは、20万円の範囲には含まれないのです。
つまり、1本5000円のベルトなら2本まで、4000円と6000円のネクタイなら1本ずつ買えば、合計1万円なのでOK。20万円の免税枠の中に含まれるわけです。このメリットをフルに活用すると、1種類につき1万円以下の買い物をしていれば、30種、30万円分のお土産を買っても課税されないのです。
さて、それでも合計額が20万円を超えたら課税されるが、現実に課税されるのはオーバーした中の、もっとも少ない金額の品物だけ。つまり、10万円、9万円、3万円の商品を買って、その合計が22万円になった場合、課税されるのはいちばん安い3万円の品物だけなのです。
これに対して、同じ22万円の商品でも単品で購入すれば、22万円全部に課税されてしまいます。この差はとても大きいです。税関で安く上げるには、お土産は一点豪華主義よりも、手頃なものをいくつも買ったほうがよさそうですね。